2011年04月06日
初盆・新盆・月おくれ盆・旧盆の違いとは?
◎初盆・新盆・月おくれ盆・旧盆の違いとは?
初盆、新盆とも言います。他のご先祖様とは別に供養をします。お盆はその家の代々のご先祖様全てのための供養ですが、初盆は特に亡くなられてから満一年を経過していない方が初めて迎えるお盆で、特別にお飾りやお供えを盛大にしたり先祖代々のお位牌とは別にその方のお位牌だけを祭壇などに取り出します。
初盆を迎えた家には、葬儀に参加した人々の中の特に親しい人々や、お世話になった人が提灯や盆菓子、盆かごを贈る習慣があります。最近まで家族の一員だった人に対して、追慕の気持ちも強く、特別にもてなしたいという心から初盆の風習が始まったと考えられます。
明治になって新暦(太陽暦)が採用されました。新暦の七月十五日を中心におこなうお盆を新盆といいます。
しかし、新暦の七月では当時の農家にとっては一年中でもっとも忙しい農繁期でゆっくり先祖供養ができなかったので、まる一か月遅らせてお盆行事をおこなうようになりました。これを月おくれ盆と言います。この月おくれ盆が最も多く、八月十三日~十六日の月おくれ盆に故郷へ帰省される方も多いことでしょう。
この月おくれ盆に対して旧盆とは文字通り、旧暦の太陰暦によるお盆で毎年、月日が異なります。
旧盆は新暦の八月の末から九月のはじめのかけてが多いようですが、七月の新盆や八月の月遅れ盆に比べて覚えておくのに不便があるということもあって、現在この旧暦によってお盆の行事を行っている地方は極めて少ないようです。